【カヴァ編】主なブドウの品種、製造工程、おすすめ銘柄まで徹底解説
カヴァは、スペインのカタルーニャ地方を中心とした特定の地域で作られている世界三大スパークリングワインの一つです。
使われているブドウの品種は9種類ありますが、中でも主要な3品種がチャレッロ、マカベオ、パレリャーダという白ブドウです。
チャレッロはフルーティーな味わいに仕上げたいときに多く使われ、マカベオは酸味が強く、フローラルな香りを楽しみたいときに利用されます。
パレリャーダは栽培が難しく敬遠されがちだった品種ですが、優雅な味わいや柔らかさを加えるため、今となっては欠かせない品種となっています。
これらのブドウを組み合わせることで、芳醇な香りの強いワインを作ることができ、辛口でありながら酸味の柔らかい、飲みやすいワインに仕上がっています。
また、独特な香りも他のスパークリングワインには見られない特徴の一つです。
製造工程は瓶内二次発酵製法というもので、トラディショナル方式、シャンパーニュ方式ともいわれています。
その名の通り、フランスのシャンパーニュと同じ製法で作られているスパークリングワインです。
一般的な白ワインを造った後、樽の中で1年以上熟成させます。
時間も手間もかかりますが、この期間に様々な成分や旨味が溶け込み、より深い味わいのワインになります。
熟成を終えると酵母とショ糖を入れて瓶詰めを行います。
この状態で2回目の発酵を促し、より繊細な泡をワインに溶け込ませることで、長く続く泡立ちと繊細な気泡によるクリーミーな味わいを実現しています。
一般的なワインの醸造よりも手間も時間もかけていますし、滓が出ないように製造工程に工夫を施すなど、長い時間をかけて洗練された手法を用いた製造工程と言えます。
カヴァにはおすすめの銘柄がたくさんありますが、中でも知名度が高いスパークリングワインの一つがロジャーグラート・カヴァ・ロゼ・ブリュットです。
こちらのスパークリングワインはパリコレにも提供されたことがあるほどの高い品質を誇り、高級なシャンパーニュのドンペリニヨンよりもおいしいという意見も出たことがあります。
どんな料理にも合わせやすいキリっとした味わいのロゼワインで、強い癖や香りがないので、初めてカヴァのスパークリングワインに挑戦するという人にもおすすめです。
価格も2,000円台と手ごろなため、気負わずに挑戦できるスパークリングワインと言えます。
カヴァは基本的に、その味わいの豊かさに比べて手ごろな価格のものが多く、試しやすいです。